8月20日(日)に宮崎県日向市にて行われた「牧水・短歌甲子園」に行ってきました。
昨年に続いての観戦です。
ん! 短歌甲子園とはなんんぞや、とおっしゃる方は以前のblogを。
https://www.rolca.net/story/tanka/2272.html
今回の優勝校は都立武蔵高校。準優勝は宮崎大宮高校。
決勝戦は野球であれば延長戦になっていたかもというほどの互角で審査員の方々の苦労されていました。
最終的に決め手になったのは作品の斬新さかなと個人的には思っています。
そして、優勝の都立武蔵高校は初出場で出場者の3人とも1年生。
これからが楽しみですね。
試合後にはお互いに対戦相手の健闘をたたえて握手を。
昨年は感染対策の為に無かった光景でした。
決勝戦で僕が特に好きだった歌を一首。
「おかしも」は押さない駆けないしゃべらないもう戻らない君との時間
川上峻(宮崎大宮高校)
「おかしも(押さない・駆けない・しゃべらない・戻らない)」は防災避難訓練の標語。
実は僕はこれ知りませんでした。
阪神・淡路大震災以降、全国に広まったとのことなので仕方ないかもしれませんね。
なので,最初に読んだときには「?」でしたが、意味を知り感動してしまいました。
学校での防災訓練の中、ふと「君との時間」に想いを寄せる。
ここで君というのはクラスメイトや友だちかもしれませんが、恋人もしくは想いを寄せている特定に人という気がします。
そうすると不思議と「押さない・駆けない・しゃべらない」も恋の駆け引きのように思えてきます。
高校生らしい青春短歌として名作だなと思います。