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深い藍色が魅力の染料インディゴとは?

インディゴとは、青色の成分をもつ染料のこと。ナチュラルで味のある藍色で、鮮やかに生地を染めて変身させます。デニムの染料や顔料としても有名なインディゴとはなにか?その歴史や特徴をご紹介します。

インディゴとはどのような染料なの?

インディゴとは、青藍色の成分を持つさまざまな植物から抽出された染料のこと。古来よりインディゴは布の染料や顔料、化粧品として使われていました。

長い歴史をもつインディゴ

インディゴとはいつ頃から染料として使われていたのでしょうか?その歴史は紀元前から始まっており、主にヨーロッパでインドからのインディゴの輸入が盛んでした。

そのため、インディゴ染料の最古の中心地はインドだと言われていますが、実は世界各地で独自にインディゴを使った古い染物が発見されています。インディゴを含む植物は世界に広く自生しており、各地の文化で異なったインディゴ染料が生まれていたようです。

シルクロードや航海で世界の流通の輪が広がると、重要な貿易品となったインディゴ。アジアで多く流通していたインディゴは、インド藍や木藍、ナンバンアイから採取できる真インディゴ。

中央・南アメリカでは、アニールやナタルインディゴの2種類のインディゴが人気を集めていました。インディゴ染料やインディゴ染めの織物は華やかに日常を着飾るアイテムとして、昔から注目を集めていたのでしょうね。

「合成」と「天然」2つのインディゴとは

インディゴには、植物からとれる天然インディゴと、科学的に精製されて作られた合成インディゴがあります。2つのそれぞれの特徴をみていきましょう。

鮮やかな藍色をもつ合成インディゴとは

合成インディゴとは、不純物を科学的に精製して取り除き、純度が高いのが特徴。別名「ピュアインディゴ」とも呼ばれ、鮮やかな藍色。染めムラがなく均等で美しく染め上げることができます。

19世紀後半のドイツの研究で、インディゴの化学的な合成が成功。工業的手法を加えて誕生したのが合成インディゴです。安価で大量生産に向いていたため効率的で、当時の産業革命を追い風に生産量をぐんぐん上げていきました。

現在では合成インディゴは主流の染料となり、日常で使われている製品には合成インディゴが多く使われています。

自然の風合いが魅力の天然インディゴとは

生産が不安定で不純物が多いため仕上がりも一定しない天然インディゴ。使いやすい合成インディゴに押され、天然インディゴを使った製品は数が少なくなってきています。デメリットが多く見える天然インディゴですが、天然にしかない魅力があります。

自然にできる染料のムラからは柔らかな立体感が生まれ、世界でひとつだけの風合いを持っています。いろんな色が混ざってできた天然インディゴの藍色は、奥深くぬくもりが印象的。

合成か天然か。好みによって分かれるインディゴの風合いですが、どのようなシーンで使うかなど考えて使い分けると良いでしょう。

インディゴとは自然の変化が楽しめる染料

人々の暮らしに彩りを与えてくれるインディゴは、昔から親しまれている染料と言ってもいいでしょう。インディゴの魅力なんといっても、ナチュラルな藍色。空や海などをイメージさせるような自然な色合いが楽しめます。

ロルカオンラインショップでは、着るほどに優しい着心地に変化するインディゴ染めのアイテムをラインナップ。どんなコーディネートにも合わせやすい、インディゴのお洋服を手に入れることができます。

ロルカオンラインショップ

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2016-04-20  by rolca_blog press

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